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シミ、そばかすの種類と治療

シミ、そばかすの種類について

シミ治療で使用するレーザー

しみ」には、医学的にいろいろな種類があり、それぞれ治療の方法は違ってきます。

年とともに増えてくるシミは悩みの種です。でも、一口にシミといってもいろいろなシミがあり、治療法もさまざまです。シミは、ひとつひとつに特徴があり、正しい診断といくつかの治療の組み合わせで、改善させることができます。

保険診療で皮膚科(皮ふ科)で治療できるものもたくさんありますので、化粧品などで改善しない、という方は御相談ください。

肝斑

1.肝斑

30歳以上の女性に多く、両頬部、前額部、上くちびるに左右対称で、境のはっきりしない全体にボワーとしたシミです。紫外線に当たったり、ストレスによって濃くなってきます。

シミ用のレーザーを照射すると悪化するので、紫外線予防、美白剤クリームの使用、ビタミンC誘導体を用いたイオン導入などを行い、トラネキサム酸やビタミンCを内服すると2ヶ月から3ヶ月で改善します。

悪化の要因は、外的な刺激です。メイク落としや洗顔の時にこする習慣があると悪化してきます。肝班は一度きれいになってもストレス、紫外線暴露をきっかけに再燃することがあるので、しっかりとした治療後のメンテナンスが大切です。

2.老人性色素斑・雀卵斑

老人性色素斑(写真左)、雀卵斑(写真右)は、形がはっきりとしたシミです。レーザー治療が手早く、効果が出やすい治療法です。

外用薬を用いた治療としては、トレチノインとハイドロキノンの2種類を使用します。トレチノインによって皮膚の再生を早くさせ、表皮内のシミを浮き上がらせます。そこに脱色剤であるハイドロキノンを使用することで漂白させます。

治療期間は6週間から3ヶ月間ぐらいで、茶色から赤い色に変化してきます。その後はレーザー治療後と同様、半年ぐらいの紫外線予防とともに、ビタミンC誘導体、ハイドロキノンなどを使用して、再発を抑えます。

脂漏性角化症

3.脂漏性角化症

盛り上がっている濃いシミは、別名、老人性いぼといわれ、高齢の方に多くみられます。液体窒素を使って冷凍させ、かさぶたにしてとる方法がありますが、レーザーを使用すると効率的に除去することができます。

炎症後色素沈着

4.炎症後色素沈着

炎症とは、日焼け、虫刺され、にきび、かぶれ等です。赤い炎症が治まってきたら茶色くなってしまった、といったシミです。ビタミンCを内服することもありますが、基本的に年月とともに自然に薄くなります。顔は半年から1年、下腿は1から2年程度かかって薄くなっていきます。

診断のうえで、レーザー治療をはじめ、ケミカルピーリング、トレチノイン・ハイドロキノン、内服薬、を用いた適切な治療方法を御提案いたします。

当院では、ロングパルスアレキサンドライトレーザー(GentleLASE Pro)により、皮膚の色素性病変に対する治療を行っています。また、この機器は、厚生労働省の認可を取得しており、日本で正規の医療器として導入できる脱毛器械です。

シミ・そばかす、肝斑の治療方法について

レーザー治療の様子

シミ、そばかすの場合

1.レーザー治療【保険外診療】

●気になる病変の部分にレーザーを照射します。

レーザーを照射した後のシミは、茶色の薄いかさぶたとなり、1週間程度で自然にはがれ落ちてきます。

その間、肌に刺激を与えないよう、軽い洗顔を行っていただきます。絆創膏はせずにそのままにしていただきます。お化粧は可能です。

 

●はじかれる程度の痛みがあります。

はじかれる程度の痛みですが、場合によっては、表面に麻酔の薬を貼ってから、1時間程度経過してから照射することもあります。

 

●洗顔とお化粧は翌日から可能です。

お化粧は、種類によっては刺激が強いものもありますので、気にされる方はご相談ください。レーザー治療後の肌は、紫外線の影響を受け、メラニンの増殖を起こしやすくなっています。そのため、日焼け止めを塗るなどの紫外線予防も大切です。

 

2.外用治療【保険外診療】

「ケミカルピーリング」や「ハイドロキノン・トレチノイン療法」を行っています。トレチノインは皮膚の新陳代謝を活発にし、生まれ変わりを早める働きがあります。ハイドロキノンはメラニン色素をつくらないようにする働きがあります。2種類の薬を根気よく塗り続けることで、シミは徐々に薄くなっていきます。

これらの方法は詳しく御説明いたしますので、プログラムに従って治療を進めていくようにしましょう。ケミカルピーリングは、ニキビや過剰な皮脂、くすみや小じわの治療に対しても行っています。

 

肝斑の場合【保険診療】

肝斑は、保険適応で処方できる「ビタミンC」と「トラネキサム酸」の内服を継続することで、徐々に改善します。刺激によって悪化するシミなので、洗顔時にこすらないようにすることが最も大切です。

また、ホームケアとして行うことができる「医療用メディカルピーリング」をご紹介いたします。化粧品とは異なり、肌の治療として使用していただくため、使用法を詳しくお話させていただいてからご提供させていただきます。

肌の手入れは日ごろのメンテナンスが大切で、楽しみながら手入れを行えるように、スタッフみんなで御相談をさせていただいています。

紫外線と皮膚の関係

 

 最後に、紫外線と皮膚の関係についてお話したいと思います。

最近、太陽の紫外線が問題とされるようになってきたのは、紫外線と皮膚がんの関係が明らかになってきたからです。研究結果の主な内容は、紫外線が多い地域に住む人ほど皮膚がんになりやすい、太陽光線をたくさん浴びる環境で仕事をしている人ほど皮膚がんになりやすい、メラニン色素の少ない人ほど皮膚がんになりやすい、といったものです。

子どもの頃に浴びた紫外線が、将来の皮膚ガン(悪性黒色腫、有棘細胞がん、基底細胞がんなど)発症に関連していることは、疫学調査から明らかになっています。こういったことから、母子健康手帳から「日光浴をしていますか」という文言が1998年4月から削除されています。

いまだに、日光浴は健康によいことと思いこんでいる大人、特に高齢の祖父母が多いのも事実です。わざわざ日光浴をさせる必要はありません。

紫外線による障害は皮膚がんばかりではありません。アレルギーや老化と関係していることもわかってきました。日焼けは急激に現れる紫外線の障害のひとつです。赤くなったり、ひどいときには水ぶくれになったりします。これは、紫外線によって皮膚に炎症が起こった状態です。この炎症はやがて治りますが、細胞の中で遺伝子に小さな傷が残ることがあります。この遺伝子のわずかな障害がずっとずっと後で皮膚がんの原因になるかもしれないのです。

強い日焼けを繰り返しているとそれだけ皮膚がんの可能性も高くなるというわけです。日光を慢性的に浴びた結果生じる皮膚のシミ、シワといった老化現象を「光老化」と呼んでいます。健康な人では、20歳を過ぎた頃からシミが出はじめますが、紫外線による遺伝子の傷が正しく修復されなかった結果、発症すると考えられています。

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