アトピー性皮膚炎の考え方

アトピー性皮膚炎は、アレルギーを起こしやすいからだの体質と、皮膚を守る力が弱いということから症状が出てくると考えられています。この病気は、いろいろな情報が広まっているので、「治らない怖い病気」と考えている方も多くいらっしゃいます。しかし、一生治らない病気ではありません。

以下のようなタイプがあります。


  • 発症しても、幼児期に治癒してしまう。
  • 赤ちゃんか幼児期に発症していても、年とともにゆっくり治ったり、困らないくらいに軽くなっていく。
  • 1、2 のようにいったん治ったのに、思春期過ぎになってまた発症する。
  • 小学生以後になってから発症するが、数年かけてまた治ってくる。

生まれてすぐの、1歳にならないお子さんの、顔、からだのじゅくじゅくしたアトピー性皮膚炎は多く見られますが、1歳前後で自然によくなってくることが分かっています。アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚病です。いつまでも悪い状態が続くわけではありません。

悪くしない方法

悪くしない方法で確実なことは、皮膚の「洗い方」と「保湿ケア」です。

体をこすって洗うと、皮膚を守っている角質や皮脂がなくなってしまいます。すると、外から触れるものにアレルギーを起こしやすくなります。そして、保湿がとても大切で、保湿をしているだけで、皮膚を守る力は強くなります。調子がよくなったときでも、入浴後に「保湿剤」を塗っているだけで、湿疹はできにくくなります。

それでも悪くなってしまったら、ステロイド軟膏を、怖がらずに十分な量を塗っていれば、多くは1週間以内にかなりよくなります。顔には慎重になったほうがいいのですが、「プロトピック軟膏」という薬が出てきたので、かなり治療しやすくなりました。

また、食事については、アトピー性皮膚炎の原因の全てではないので、お子様の成長を考えると過剰に制限する必要はないと考えています。

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